9日午後2時20分ごろ、奈良県大和郡山市小泉町の住宅で「家の中で包丁を振り回している人がいる」と110番通報があった。郡山署によると、住宅の寝室で、同市満願寺町の無職山田美恵子さん(68)がナイフのようなもので首や胸などを刺され、搬送先の病院で死亡が確認された。寝室からナイフのような刃物が見つかり、署は殺人事件と断定。70代の夫の行方がわからず、署は何らかの事情を知っているとみて夫を捜している。
署によると、山田さんは夫と別居中。この日、山田さんは長男の友人とともに、夫の家に荷物を取りにきていた。長男の友人が「助けて」という山田さんの悲鳴を聞き、寝室に駆けつけると、布団の上に仰向けに倒れている山田さんと、刃物を持っている夫を発見。長男の友人が家の外に出て、近くの住人に110番通報を依頼した。その間に夫は行方がわからなくなり、車庫にあった白の軽自動車もなくなっていたという。
署によると、山田さん夫妻それぞれから2017年12月~今年4月、夫婦関係について署に計3回の相談があったという。
現場はJR大和路線大和小泉駅から北に約1・5キロの住宅街。(田中祐也、桜井健至、福岡龍一郎)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル